最強のふたりの映画見どころや実話モデル2人の現在は!
車椅子生活を余儀なくされた富裕層の老人と貧困層に生きる若者との絆を描いた映画「最強のふたり」。
今回は、そんな映画「最強のふたり」から、映画の見どころや実話のモデルとなった2人の現在についてご紹介します。
本当にあった話なの?
モデルとなった人物は?
フランス映画の名作といわれ、今も感動を与え続ける本作品とはどのような映画なのでしょうか。
あらすじを含め、映画「最高のふたり」に隠された実情について迫ります。
映画最強のふたり;あらすじ・見どころ
『最強のふたり』2011年/フランス
車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマン・コメディー。フランス本国のみならずヨーロッパで記録的なヒットを樹立した、笑いと感動に包まれた良質なコメディーを堪能できる。 pic.twitter.com/oo8f115Eze— ニコニコ映画館 (@jyunn42652157) April 20, 2020
<あらすじ>
フランス・パリ。
パラグライダー事故により首から下が麻痺してしまった富豪の老人:フィリップは、車いす生活になってしまったため、介護人を募集していました。
そこに現れたのは、スラム街出身の黒人青年:ドリス。
スラム街出身であること、黒人であること…最初は困惑したフィリップでしたが、やり方は少々荒っぽいものの素直で実直な様子のドリスをどことなく気に入ったフィリップはドリスを雇うことにしました。
年齢・身分・人種・性格…何もかも真逆な2人、しかしそこには奇妙ながらにも温まる友情が芽生え始めます。
<見どころ>
どこを見どころと言えばいいのか難しい…というのが、この映画の特徴でしょうか。
とにかく、最初から最後まで見どころ満載で目が離せない映画です。
ただ、その中でもしいて「見どころ」として挙げるのであれば、「白人と黒人」「健常者と障碍者」「富裕層と貧困層」といった対比なのかもしれません。
差別めいたことをいうとスグに批判を浴びるような世の中ではありますが、それでもこの映画では「富裕層=白人」「貧困層=黒人」とし、その暮らしぶりを描いています。
主演の2人「フィリップ&ドリス」にしても、発言・行動ともに典型的なものがあり、聞いただけで差別的なそれがそこにあるという感じが…。
しかし、よく考えてみればそれは仕方のないことなんですよね。
お互いの立場からすれば素直な気持ちから来る発言であり、行動であることはよくわかるんです。
このように、一見、相まみえることなんて難しいであろう2人が「どのようなところに惹かれ合い」「どのように絆を築き上げたのか」…これは一見の価値ありですので、ぜひ注目してください。
ただ、そうはいっても、それほど気負ってみる必要もないのがこの作品のいいところで、こんな重いテーマでありながら、その実情はハートフルコメディだったりします。
少々ブラックすぎて笑っていいのか迷うようなジョークも多々ありますが、重いテーマに悩まされることなく笑って(ちょっと感動して)楽しむことができる素敵な映画です。
原作・モデルとなった2人について
フランス映画の名作『最強のふたり』についての記事を書きました。
今回はいつもより真面目な内容です。実は社会福祉士という資格を持っている私が、いつも思う事を作品のテーマとして描かれていて、感銘を受けました。
楽しい映画ですが、同時に考えさせられる作品です。
https://t.co/72WJMoDxCU— わかめ (@SH_wakame) January 23, 2019
<原作・はじまり>
この物語は、2001年に出版された「Le second souffle(第二の呼吸)」という本が元になっています。
※日本では「A Second Wild」(英語版のタイトル)で出版されています。
著者は「フィリップ・ホゾ・ディ・ボルゴ」…映画に出てくる障がいを持つ富豪の老人:フィリップで、この本が話題となり、本国フランスで取り上げられるなどして、ドキュメンタリー化→映画化に至りました。
フランスで大ヒットした本作はその後、世界中でリメイクされ、2017年にはアメリカ・ハリウッドでも映画化…名作として世に知れ渡るようになっていきました。
<2人の関係・2人のその後>
映画「最強のふたり」は実話を元に作られていますが、実話を元に作られたフィクションで、完全なノンフィクションというわけではありません。
相違点にはこのようなものがあります。
・映画でのドリスはアフリカ系の黒人男性 → 本当はアルジェリア出身のアブデルという名の男性
・映画ではフィリップの妻はドリスが来る前にすでに死亡 → アブデルが来て数年後に死亡
・雇用関係の解消に関して、映画では「ドリスの弟がきっかけ」→ アブデルの将来のことを考えてフィリップから契約を解除
あとの設定については、だいたい一緒ですかね。
主人公フィリップが富豪というのも本当で、彼は今でも大金持ち。
ん~…、大金持ち…というか、大富豪という方が正しいのでしょうか。
なんでも、フィリップは正真正銘の貴族の末裔なのだそうで(ディ・ボルゴ家出身)、ご先祖様はあのナポレオンとも交友関係にあったとかなんとか…。
また、過去には世界有数のシャンパンメーカーの重役も務めていたといいます。
しかし、不幸にも1993年にパラグライダーの事故で身体が不自由に。
その後、アブデル・ヤスミン・セローという介護人と出会います(映画ではドリス)。
※映画のドリスという名は、アブデルが「イドリス」というあだ名で呼ばれていたことからきているのだそうですよ。
映画では彼らの関係が1年程度の出来事のように描かれていましたが、フィリップとアブデルとの雇用(友情)関係は10年以上も長く続いたそうです。
ただ、アブデルの勧めで2人でモロッコへ移住した際、現地モロッコでアブデルに好きな人ができてしまったのだとか。
そのとき、フィリップはアブデルの将来のことを考え、契約を解消してアブデルの元を離れたといいます。
ただ、だからといって「これでおしまい」ではなく、アブデルはその後ビジネスで大成功。
フィリップもまた新しいパートナーに巡り合うことができたのだといいます。
ふたりの友情(絆)も切れることなく、今もなお続いているといいますから、きっとこのままずっとずっと続いていくのかもしれませんね。まとめ
映画最強のふたりのまとめ
今回は、映画「最強のふたり」から、映画の見どころや実話のモデルとなった2人の現在についてご紹介しました。
映画の見どころとしては、「白人と黒人」「健常者と障碍者」「富裕層と貧困層」の対比を。
立場の違う2人が築き上げる絆に注目をとご紹介しました。
モデルとなった2人の現在については、アブデルがビジネスに成功・フィリップが新しいパートナーを得たことを。
今もなお2人の関係は続いていると紹介しました。
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